2008年10月14日火曜日



朝日新聞社説

テロ指定解除―核放棄の流れを止めるな

 米国が北朝鮮に対するテロ支援国家の指定をついに解除した。ブッシュ大統領は麻生首相に電話し、拉致問題への配慮を表明した。日本側の心配は分かるが、やむをえないのだという意思を伝えようとしたのだろう。

 苦渋の決断だったに違いない。肝心の検証の対象は北朝鮮が申告した核施設に事実上限られ、申告から漏れた核兵器の所在や数量、ウラン濃縮、核技術拡散などの疑惑を解明する足がかりはほとんど得られていないからだ。

 それでも解除に踏み切った。北朝鮮に原子炉などを封印させるところまできた流れを、ここで逆戻りさせるわけにはいかなかったためだ。解除の遅れに反発して北朝鮮が核施設を再稼働させる動きを見せたことも、米国の背中を押したように見える。

 確かに、指定解除にあたってはもっと厳密で広範な検証の約束を取りつけるべきだったろうが、今回の合意でも核兵器材料のプルトニウム抽出の実態に迫ることはできる。このままでは、流れ全体が滞ってしまいかねなかった以上、米国の選択にはそれなりの意味があると考えたい。

 指定の解除後も、ほとんどの対北朝鮮制裁は実質的には維持される。だから、ライス国務長官も解除を「形式的なものだ」と説明した。一方、解除を受けて、北朝鮮は核施設の無能力化作業の再開を表明した。

 だが、北朝鮮に核を放棄させる交渉の正念場はこれからだ。6者協議を速やかに再開して、今後の検証の具体的な内容や手順を詰めねばならない。北朝鮮に対しては、これらの場を通じて、今回あいまいにされた部分も含めて譲歩を強く迫るべきだ。

 北朝鮮がテロ支援国家に指定されたきっかけは、87年の大韓航空機爆破事件だ。日本人を装う北朝鮮の工作員が爆弾を仕掛け、乗客ら100人以上が犠牲に なった。これに先立つ83年には、ミャンマー(ビルマ)訪問中の全斗煥韓国大統領を狙った爆弾事件が起き、韓国の閣僚ら多数が死傷した。

 指定に伴い、米国は国際金融機関への北朝鮮の加盟に反対し、貿易面でも様々な制裁を科してきた。この制裁を、その後表面化した核開発をやめさせる ためのテコとしても使ってきたわけだ。解除したからといって、それを具体的な制裁の緩和につなげるには、北朝鮮の核放棄への具体的な行動が前提になること は言うまでもない。

 解除によって拉致問題が置き去りになりかねないという不安はある。だが、これで手がかりを失ったと見るのは正しくあるまい。国交正常化や経済協力という強いカードがあるからだ。再調査をはじめ、誠実な対応をいよいよ強く迫らねばならない。

 核協議と拉致問題。それをうまく絡み合わせるのが日本の外交だ。

ロス疑惑―真相を闇に葬りたくない

 事件から27年後の、あまりにも唐突な最期だった。

 「ロス疑惑」で知られる三浦和義元社長が、米国ロサンゼルス市警の留置場で自ら命を絶った。

 81年に起きた銃撃事件にかかわったとして、旅行先のサイパンで米国の警察に逮捕されたのは今年2月のことだ。逮捕状の取り消しなどを求めたが認められず、ロスに移送された矢先だった。

 発見の10分前に巡回した時には異状はなかったというが、市警の監視態勢が十分ではなかったことは否めない。市警が元社長の精神状態をどこまで把握していたのかも疑問だ。

 自殺する前後の様子や、留置場の管理責任について、ロス市警はきちんと明らかにしてほしい。日本政府も説明を求めるべきだろう。

 それにしても特異な事件だった。

 三浦元社長の妻一美さんが滞在先のロスで銃撃されて殺され、かたわらにいた元社長もけがをした。

 三浦元社長は殺人の疑いで警視庁に逮捕された。無罪を主張したが、一審は有罪。しかし、「共犯とされた実行犯」が特定されず、二審で逆転無罪となり、最高裁で無罪が確定した。

 それから5年たった今年に入って、捜査権を持つ米国の捜査当局が強制捜査に踏み切った。三浦元社長は、この時も逮捕や勾留(こうりゅう)は不当だと訴えた。知人らには「ロスで闘う」と話していたようだ。

 それなのになぜ自殺なのか、わからない。米国の法廷で、あらためて自分の考えを主張する道もあったろう。7カ月余りの拘束で不意に弱気になったのか。逮捕への抗議の意味を込めたのか。本心はうかがい知れないが、やりきれない結末だ。

 逮捕にあたり、「ロス市警は新証拠を入手している」との見方も出ていた。新証拠があったとすれば、何だったのか。もしないのなら、米国の捜査当局 はどのような根拠で立件するつもりだったのか。もはや、元社長の死により、ロスで裁判が開かれることもなくなる。米国側は、関係者の人権に配慮しつつ可能 な範囲で、手持ちの情報を明らかにしてほしい。

 この事件は、捜査よりメディアの報道が先行した点が特徴だった。週刊誌やワイドショーを中心に取材が過熱し、不確実な情報までが流された。三浦元 社長自身がメディアを相手に名誉棄損の民事裁判を次々と起こし、その多くで勝訴した。それはメディアに対して取材と報道のあり方を見直させる大きなきっか けともなった。

 一美さんを銃撃した実行犯はだれだったのか。真相はわからないままだ。今となっては、事実の究明は米国の捜査当局に期待するしかないが、真相をこのまま闇に葬りたくない。

携帯プレーヤー長期・大音量で「聴力失う恐れ」欧州委

2008年10月14日

 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は13日、携帯音楽プレーヤー(携帯電話含む)を長期間、大音量で聴き続けると、聴力を永久に失う危険があると警告する報告を公表した。

 EUの健康問題に関する科学委員会がまとめたもので、携帯音楽プレーヤーを大音量に設定し、5年にわたって1日1時間以上聴き続けた場合、5~10%の人の聴力が永久に失われる恐れがあるという。(時事)

志野原生氏http://www005.upp.so-net.ne.jp/shigas/WELCOME.HTMより


小粒がより小粒を選ぶ


田原聡一朗は早稲田の出身である。彼と早大総長の対談記事が昨年末の毎日新聞に出た。田原氏の方が先輩である。彼の母校改革への苦言がほとばしる。
早稲田は東大慶応に比べて立ち後れているという。教授陣の刷新に関してであったように思う。改革は人事の刷新から。早稲田出身で固めた、 純血主義とは聞こえがよいが、無風地帯ではろくに論文も出ない教授陣になってしまう。人は学生一流、教授三流と早稲田をこき下ろす。総長はそれを理解でき ても、教授会に決定権があって布石がままならぬ。
そこで出てきたのが表題の言葉である。自身の安泰のためには自分より能力の優れたものを次期候補に選びたがらない。まあそんな意味か。早 稲田に限らず、大学に限らず、どこででも経験する話である。お手盛りが許される範囲で、最大限に自分の安泰のために行動するのは、人間の本能的行動で、早 稲田の教授だけその例外であれというのは筋違いの発言のように思えた。
歯止めはきびしい人事評価制度である。それが十分機能すれば早稲田の教授陣は常に一流であろう。東大は、いかなる場合も目に見える姿で、 一流でなければならぬと言うプレシャーを受けている。日本の期待である。特別の評価システムが無くても、このプレッシャーは、十分教授陣の選別一流化に機 能し続けるだろう。自由闊達でバラエティに富んだ人材を供給した学風は早稲田の看板である。しかし世間は教授に一流を望んだことはない(と教授も思ってい る)だろう。
年功序列でも細かい階段が沢山あって功労のないもの失敗のあったものは相対的には落ちて行く。日本の私企業はこの傾向を一段と強めてい る。権限は今まで通りとしながらも、教授も準教授、教授、大教授のように三段階ぐらいとする。俸給にランクを設けて任命辞令と共に公表する。査定者はどち らも総長である。これぐらいの改革はやれるのではないか。
かって教授契約任期制が議論された。中高年再雇用に特に閉鎖的な我が国では今は向かない制度であるが、雇用市場の開放と共に考えて良い制度ではある。いまでも従来の制度とは独立の採用形態として並列させるのなら可能かも知れない。ただ誰と契約するかが問題である。
教授会に最終判断が任されるにせよ、教授も唯我独尊ではなく、常に行動を評価されているという外部システムが結局は必要であろう。評価す る人と実行する人を別個に置かないとどうしても易きに流れる。お手盛りでは庇い合いで、最小限の義務、例えば学術業績についても疎かにする人が出てくる。
個人では手の届かぬ全学的問題については苦労の割に実りがないから、問題の先送り、おざなり的妥協を積み重ね、気付いたときは重傷となっ ている。学内の秩序維持につては、時には学外から無法地帯との顰蹙を買うほどになって初めて動き出す。こんな決定機関ではだめなのである。
我々は、ほったらかしにして「良識」に任せると、最高学府でもこうなるという経験を半世紀かけてやったように思う。今までの我々の社会は鞭を遠慮しすぎてきたように思う。少し昔に帰した方がよい。

('98/01/04)

2008年10月13日月曜日

じいちゃんの独り言http://okamoto1.at.webry.info/

感性でメラミンが分かるか!


夏には来なかった颱風が二つも来て、幸い兵庫県南部地方は久し振りの雨だけで済みましたがお陰で今月に入ってめっきりと秋らしくなりました。(^^)春に 続いて蟋蟀の餌と孫のお弁当のおかずにと秋用のレタスを播種し育苗し畑に移植しましたが、春に使用した土を利用したのが悪く、根切虫(甲虫の幼虫)が棲み 着いて居て植える端から根を食べられ全滅するので、もう一度土を掘って根切虫を50匹ほど捕獲し池の金魚の蛋白源としましたが、未だ居残っているらしく、 更に次は蝶々の卵が孵って青虫となり哀れレタスは葉を食べられて一日にして茎だけとなり、まるでサボテン宛らになりました。自衛策として蝶々の入らないよ うにネットを張ったら今度はバッタがやって来て私の跫音を聴くだけで10数匹が畑から飛び出す始末であり、無農薬野菜の栽培が如何に困難か農家の方々の苦 労を実感しているこの頃です。(;;)

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お馴染みEさんからの菊水山の夜明けです。これを本当の曙光と謂うのでしょう。譬えようもなく美しいですね、言葉は知っていても生を受けてこの方幾度か見 ている筈ですが凄く感動したのは矢張り私が人生の終焉を迎える歳を迎えたことに因るのでしょうか。山の稜線を駆け上ってくる太陽を待つのは心躍る思いで しょうね。(^^)
6年振りにノーベル賞が4人も日本人の受賞となりましたから或る意味で我が国の新たなる曙光と謂えるでしょう。然し最近はノーベル賞も些か安売りの感があ り、湯川秀樹博士当時の感動が味わえなくなりました。ともあれお目出度いことですが、物理学部門3人化学部門1人であり、それぞれ3人宛選ばれていますが 賞金の配分は複雑で日本円にして約1億4千万円の内、物理学部門は南部先生が50%で小林益川先生は各25%宛とか…(;)化学部門は外人が2人同時受賞 のため3等分らしくユーロもメチャ高くなってノーベル財団も手許が不如意と成ってきたのでしょう(;;)

俳優の宝田明さんが先日首都高速で124kmで愛車を運転し64kmオーバーでオービスに捕まったそうです。首都高の昼間は駐車場のような混雑ぶりですからきっと深夜の出来事と思われますが、74歳にもなってクネクネした首都高を124kmで疾走とは愕きですね。
90日の免停は仕方がないところですが、この人次の仕事で急いでいたから…と悪びれる風もなく、スピード違反に対する反省が全く見られず、記者会見でも芸 能人特有の驕りが感じられました。ひょっとして俳優稼業も落ち目になったので人気を取り戻そうとの意識が働いたものかも知れませんが、交通違反は人身事故 さえ起こさなければ犯罪ではなく、不運な出来事だとする風潮が未だ世間から払拭されていませんからから困ったものです。警察庁も免停だけで済ませずに、 10日間程度のボランティア活動(駅前の清掃業務など)でも課することにしたら少しは効果が上がるのではないでしょうか。
それにしても首都高にしろ阪神高速にしろ最高時速が60kmなのは解せませんね。解せないのは速度ではなく道路の名称の方です。高速道路の最高速度は原則 100kmと決められていますから、60kmなら首都中速とか阪神低速に変えるべきですが其れでは、高い料金が取り難いのでこんな名前を付けたのでしょう が羊質虎皮と言われても仕方ありませんよね。
宝田さんも首都高が本当に高速道路なら青切符で済んだ処でしたからお気の毒でした。

先月のことですがアメリカ大リーグでホームランを打ちながら打った選手の得点にカウントされなかった珍妙な出来事があったそうです。事件は8月に取り入れ られたビデオ映像の採用によりホームランかどうかが争われましたが、塁審の判断はフェンスに当たった只の単打でありビデオ映像はフェンス上部に当たってい たためホームランと認められたケースだそうですが、抗議の直前に打った選手には代走が送られており、従って得点は代走の選手にカウントされると謂うおかし な裁定となりました。以為ホームランと認められた時点でボールデッドとなり代走は記録から消去せねばならぬと考えますが、規則規則と何事にも硬直的な我が 国ならいざ知らず、ホームランに打点だけ付いて得点が付かぬとはおかしなことをするものだとあらゆることに意外な程柔軟である筈のアメリカですから甚く愕 きました。
熟考えるに資力も定職もない者に何れ家屋がもっと値上がりするだろうから、その際売却して返さそうなどと虫の良いことを考えて愚かな銀行達が家屋の購入代 金を貸し(所謂サブプライムローン)挙げ句バブルが弾けアメリカ経済全体が瀕死の重態となった莫迦なアメリカですから或いは愕くことは無かったのかも知れ ません。彼等は20年前の日本のバブルを対岸の火事とまるで見ていなかったのかと考えましたが、あの時日本から何十兆円もの大金を巻き上げていったユダヤ 資本は殆どアメリカ発でしたから、或る意味で因果応報でありましたね。

大阪府の橋下知事が月給泥棒であったお飾り名誉職教育委員の再選にあたり、新教育委員に小河式プリントで著名な小河勝氏(大阪樟蔭女子大講師)と百ます計 算で名を馳せた陰山英男氏(立命館小学校副校長)を任命しました。私は何故か何処か一寸違うな?と感じましたが、この人達は児童の学力向上の方法に長けた 方々でありますが、教育委員が直接児童と接する訳でなし、先生の指導能力まで持ち合わせて居るとは思えず、先生と謂うフイルターを透してどうやって児童の 向学心に火を付けることができるのでしょうか、昔から名選手、名監督成らずと謂いますから児童の心理は読めても日教組に洗脳されて、ああ言ったらこう言う 海千山千の先生達をどう扱われるつもりなのか不思議でなりません。お二人の先生はきっと隔靴掻痒の思いに駆られることと想像し、橋下府知事の思惑通は先ず 外れるでしょう。それに在任中の無駄飯を食っている4人の教育委員との力関係をどう調整されるつもりなのでしょうか。多数決なら負けですよね。

八百長事件に端を発し、力士暴行事件を初めとして大麻力士と世間を席捲した日本相撲協会が文字通り重い腰を上げて外部役員の就任を決めましたが、私は矢張 り何処か違うな?と感じました。就任した外部理事は早稲田の特命教授に元高検検事長、更には元警視総監と肩書きばかり錚々たる方々でありましたが、果たし てこれらの方々が真剣に相撲協会の在り方を憂いて改革を叫んでいる方とは到底思え数ある名誉職の一つに過ぎず、理事会の決議事項にイチャモンが付かぬよう な人を探して議事の承認事項に少し重石を付けるために選ばれたのではないかと感じました。相撲協会も内舘牧子さんなんかに理事になられると敵わぬので、地 位が高くて多忙でなるべく出席などしない方で比較的相撲に興味のない方を選ぶのに苦労したことでしょう。(^^)それとも次回不祥事が生じた折には、元高 検検事長、元警視総監の肩書きを利用して、立件を揉み消して貰う目論見でしょうか。
文部科学省もこの程度のお茶濁しで世間の風当たりが躱せたものと安堵していることでしょうが、協会内部には収益事業課税とか過大理事報酬や力士の報酬など大きな癌組織が居座っていることを承知した上でのことでしょうから、これ又腫れ物に触らぬ事なかれ主義でありましたね。

新聞記事ですが、丸大食品の商品からメラミンが検出された事件で設けられた大阪府“食の安全推進対策委員会”の会合での会議後の記者会見で取り立てて何も 言うことがなかったけれど報酬を貰っている手前何か言わないとアカンと思ったのか、小崎俊司委員長(大阪府立大学教授)は『牛乳を仕入れる際に“感性”を 持っていれば防げたと思う』と述べて丸大食品の生産管理に問題があったとの認識を示したそうです。私はちょっと違うな?と此また私のアンテナに不協和音が 響きました。
“感性”とは広辞苑に拠れば“外界の刺戟に応じて感覚、知覚を生ずる感覚器官の感受性”などと書かれており、私は五官以外で感じ取る訓練された特殊な能力 だと考えていますが、蛋白質の含有量を偽装するために使用されたメラミンが感性で認知できるとは私にはどうしても思えません。或いは委員長は中国からの輸 入品については、毒物添加の可能性があるため、“もっと勘を働かせろ”と言いたかったのではないかと思いますが、勘と感では大違いであり、“勘性と”謂う 言葉は聞きませんから、矢張り委員長は“感性”と言ったのでしょうが、食品衛生法にも記載されていない毒物だからこそ“感性”なんて右脳に頼る言葉を使っ たのではないかと思いましたが予言者でもあるまいし、そんなもの誰に分かるか!
阪神はま さかの優勝を手放して憎っくき巨人の連覇となり、今日サンキョウレディースで橫峯さくら選手は10位タイと低迷し、世界経済はアメリカ金融市場の暴挙によ りドルユーロ共に無間地獄へ逆落とし、アメリカには北朝鮮のテロ指定解除と裏切られ、27年前の妻殺しの共謀罪でロスに送られた三浦和義は無念の自殺と波 瀾万丈の1週間でしたね。
今日ジャスコで聴いた阪神日本一目指せセール“六甲颪(おろし)”は譬えようもなく寂しいものでしたよ。(;;)

志野原生氏http://www005।upp.so-net.ne.jp/shigas/WELCOME.HTMより

富士講


江戸時代は富士講が盛んだった。本当の富士山登山は大変だから大抵は富士塚登山で代用する。江戸東京博物館にはその時代の富士塚の分布を示す地図が展示されている。数えなかったが、関東全域なら50や60はあるようだ。
「御宿かわせみ」の「鬼女」では千駄ヶ谷富士別当の瑞円寺の富士塚が舞台になった。これはテレビ番組「新・御宿かわせみ」でドラマ化された。画面で見る富士塚はたいそう立派な小山であった。ついでがあったのでその富士塚を見物することとした。
今は鳩の森八幡というお社になっていた。富士塚は岩で造った高さが10mもない全く小さな築山であった。立て札の説明文では、昔からそう で、現代になって、よくあるように、小型に作り替えたというわけではないらしい。小説では、お内儀がはるかに婿殿の世をしのぶ姿を隠れ見るのがその山頂で あるが、現実の場所はそんな優雅な席ではない。
瑞円寺は結構広かった。だがここもコンクリートの建物に建て代わり、参道にまで押し寄せるほどの一面の墓に埋まっていた。お寺とはどんな 末寺でも結構な木造の伽藍建築と、ちょっとした、木立の多い広場と庭園がつきもののように思っていたが、都心の寺にはこんな常識は通用しない。
周囲を散策する。御苑に大木戸門がある。江戸の出入り口を示す門である。御苑に沿って旧甲州街道が走っている。玉川上水も走っていたはず だが今は跡形もない。青梅街道北寄りに大宗寺がある。御苑は昔の高遠藩主内藤駿河守下屋敷の跡地に造られたと云うが、その内藤家の墓所である。墓地の区画 整理で移転縮小したという。墓は第何代かを除いて合祀になった。大名家にしては質素な墓であった。
大宗寺に少しはずれた位置に成覚院がある。子供合祀墓がある。子供というのは新宿女郎のことだそうだ。年季が明けるまでに死んだ飯盛女の 投げ込み寺であった名残である。施主は旅籠屋中となっていた。都庁を越え新宿中央公園にはいる。片隅の熊野神社は12社権現。御神輿がずらりと展示されて いた。
そのほか駒込の富士浅間神社に白山権現のお富士さんが登場する「お富士さんの蛇」と言うのがあった。先日通った深川不動尊境内に、かっては富士塚があったと立て札に説明されていたように記憶する。簡単に除去できるのならやっぱり小塚だったのだろう。
こんな山に登って信仰心を満足させていた昔の人の邪気を思う。とにかく江戸の外に出るのが大変だったのだろう。八八幡詣、六阿弥陀詣など 早朝に出て夜更けに帰る日帰り参詣が、旅行心と信心の満足を兼ねたコースとして流行する話がでてくる。それとは別に、社寺の祭礼が時節の折り目折り目に やってくる。秘仏ご開帳に七福神というのもある。子宝を授ける神に安産の神、厄年のお参り。目の不自由な人の信仰する神々もいる。雪女郎に幽霊話それから 霊験あらたかな祈祷師。捕物帖は迷信と信仰にどっぷり浸って進行する。

('98/01/04)



http://pub.ne.jp/shimura/?cat_id=84552&page=2志村建世氏のブログより


2008.10.12

もみじマーク拒否宣言

道路交通法では、この6月から75歳以上の高齢者は、運転する車に「もみじマーク」(高齢運転者標識)をつけることを義務づけられました。私はその 直前にカー用品店やガゾリンスタンドで「もみじマーク」を入手しようとしたのですが、どこも品切れの状態でした。反則した場合の罰金は4000円というこ とです。ようやく近所の懇意な店に頼んで手に入れて、一度はつけて走ってみました。しかし一度だけで、あとはやめることにしました。
 この道交法改正は、一年前に国会を通過したときは、ほとんど議論にならなかったそうです。ところが施行の時期が問題の「後期高齢者医療制度」が悪評を受 けていたときと重なったため、恐れをなした警察庁は、あわてて「1年間は摘発しない」と通達したとのことです。ですから実際はマークをつけないまま走って も、今は罰金を取られる心配はありません。しかし私は来年以降も、確信犯として「もみじマーク」はつけないことに決めました。
 75歳以上の年齢であることを表示させるのは、その年齢からは運転弱者になるという「輪切り」の思想に基づいています。実際は、運転技術の良し悪しに個 人差が大きいことは、誰でも知っています。さらに、運転者が老人であることを周囲に知らせて、その効果は何であるかが問題です。周囲がいたわりの気持で見 守ることを期待しているのかもしれませんが、善意の人ばかりが見るとは限りません。中には金持ちの老人をイメージして、接触事故を起こさせての恐喝をたく らむ者が出るのではないか。またはマークつきの車が駐車している家は、老人家庭として狙われるのではないか。新聞の投書欄などにも、そのような心配は少な からず寄せられていました。
 新聞への投書には、交通弱者を識別するためだけだったら、初心者用の「若葉マーク」と同じでいいではないか、というものもありました。聞くべき意見だと、私も思いました。
 路上を運転しての経験からも、対向車にマークがついているのに気づいたことはありません。しばらく併走している前の車についているのに気づくことが、た まにあるだけです。「もみじマーク」に安全向上の大きな効果があるとは思えません。それよりも犯罪を呼び込む不安の方が大きいというのは、現代では、もっ ともなことです。この規則は、なるべく早く廃止するしかないと思います。


2008年10月12日日曜日

「老コンサルの残日録」http://ameblo।jp/tkjsk0231hzannitiroku/より

世界同時金融恐慌:麻生さんへの神風



昨日の=432=梁山会に誤記がありました。最終行『…の再開を期して』は『…の再会を期して』です、お恥ずかしい限りです。


連日、各紙のトップ記事は≪世界金融恐慌≫一色です。もはや米国だけの問題ではなくなりました。急きょ米国で <G7>が開催される事になりました。麻生さんは、この時とばかり『日本はバブル崩壊後の金融恐慌経験者、場合によっては日本が主催国になってサミット を』と言ってます。


大和生命・新井組、リート業者(不動産証券化業者)が倒産しました。大和生命は、元々下位ランクの生保でハイリス ク・ハイリターン投資が主体、保険契約者からの預かり金の安全運用を怠っていたようです。新井組は、前から≪毎日がXデイ≫と言われていたゼネコンで、苦 しいながらも頑張ってる会社も多いなかで<経営ミス>というほかありません。リート、そもそもオカシクも怪しい金融商品を扱っています、エンドユーザーは 永遠にあるの?です。


ここへ来て、衆院選をめぐるニュースは世界同時金融恐慌のそれにかき消されました。麻生さんにとって金融恐慌はマサ に神風です。<世界が、日本が、こんなに大変なときに政治の空白は許されない、衆院選なんてやってる時か?>。解散・総選挙の時期は麻生さんの専権事項で す、時間をかけて自民有利の戦況をドウ作るか、考えるのは当然です。


解散・総選挙が先延ばしになると、戦機が熟した、とばかり臨戦態勢を組んだ民主党の戦気が下がります。もはや、選挙 事務所を構え電話も引いてしまった候補者もあるとか、民主党はセツないでしょうね。軍資金は自民党に及びません、自民党による民主党への兵糧攻め、かも知 れませんね。ただし、友党の公明党がドウ出るか、興味が湧きます。


与党の緊急対策、≪発想の貧弱さ≫のひと言です、これでホンとに景気を刺激し、不況対策と倒産回避の役に立つの?レ ベルです。どうやら、赤字国債も、という話も出てきました。完全に従来型の自民党政治に戻ります。こんな国難のときに、金利政策も採れず、大型財政出動も 取れないような日本にした自民党政治に戻りそうです。


為替、日本円だけが独歩高というのはドウ考えてもへんです、また何処かで金融悪魔が笑っているのかも。被害者の1人として、怒り!


志野原生氏http://www005।upp.so-net.ne.jp/shigas/WELCOME.HTMより

神せん


伊勢神宮の神殿は我が国の太古の建築様式を残している。お伊勢さんの神せんは同様に太古の献立を受け継いでいるのであろうか。
千葉県立安房博物館でその記録ビデオ(NHK)を見た。600人(神職は内80人)の職員によって伊勢神宮の伝統は脈々と現代も引き継が れてゆく。朝夕欠かさず神せんがなんと100何十ある各社に供えられると云う。供物は神社の田畑で自給される。魚も昔は社領で獲ったものという。
甑(こしき)で蒸したおこわが飯である。餅は小判型の独特の姿をしている。野菜は大根と蓮根。後世に入ってきた白菜なんぞは神せんに加 わっていない。鯛の塩漬け、アワビの干物。この干物はアワビを薄く干瓢状に切って干したものである。果物に栗、柿。素焼きの器に、あるいは三方に直接に、 円形の木の葉を敷いて乗せ神に捧げる。煮物や焼き物は飯以外はなかった。
近頃はあちこちに石器時代や古墳時代の住居が復元され、その中では人形が当時の生活を再現して見せてくれる。関東に来てからもいくつか見 せて貰った。一番最近では芝山町のはにわ博物館だった。魚を直火であぶっている風景が記憶に残っている。甑は可能でも、煮物はあの埴輪のような素焼きの器 では無理かなあ。神せんと合わせて先史時代の食事とはまあこんなものかと思う。佐倉の歴博で見た奈良時代の食事との大きな差は汁物、煮物だろうか。
オーストリア銀器博物館から来たハプスブルク家の食卓を見る。金銀の燭台、センターピースに食器類。見事な彫刻線刻が施されている。緑色 の食器一式。絵付け皿の数々。あちらの彫刻に絵は生々しい。顔も体もリアルで写実的である。新聞では絶賛されていたが、センターピースはともかく、とても こんな食器で飯は食えないと思った。私には毒々しく写るのである。図案は象形的抽象的で、時には空想の生物であったりする、あえて純白を避けた磁器に慣れ た目には合わないのである。あるいは漆椀のような柔らかな感覚の品がよい。
こんな食器で王宮の人たちはドイツ料理を食ったのだろうか。フランス文化が浸透していたからフランス料理であったのか。メニューが展示し てあったかどうか記憶にないが、どうせ解説なしには判らなかったろう。メニューの解読はチョットやソットの語学力ではだめなのである。器の展覧会だからと いって見ればそれまでであるが、これでどんなものを食ったのかを教えないのは、見ている方をお預けのワンちゃん的気分にさせる。だいたいは現代のフランス 料理から想像が付くけれど。
神せんと「王せん」ではえらい差である。神代から今日までの人間の進歩を改めて思い起こさせる。

('97/12/29)


http://pub.ne.jp/shimura/?cat_id=84552&page=2志村建世氏のブログより






2008.10.11

公務員特権化の悪弊


昨夜は、民主党議員・長妻昭の集会に行ってきたのですが、そこで語られた「ながつまビジョン」のうち、公務員と「一般国民」とが分離されている問題にしぼってレポートしてみます。
 長妻議員のところに、社保庁の地方幹部の一人が訪ねてきたことがあったそうです。消えた年金問題について懺悔の気持があり、本音の話を聞いてもらいたい ということでした。いろいろ情報交換したあとの感想として、「もしも社保庁が公務員共済年金も扱っていたら、こんな無様なことには絶対にならなかった」と 言ったそうです。
 考えてみると、社保庁の職員は公務員であり、仕事として扱う「一般国民」の年金は、職員にとってはすべて「他人の金」です。だからこそ勝手な使い込み も、記録のいいかげんな管理も、平気でできたというのです。それに対して公務員共済は別な会計で厳密に管理されており、もちろん使い込みも記録の消失も全 く起きていません。こういう話を聞くと、日本の国には「公務員」と「その他一般国民」という、二つの階級が別々に存在しているように思えてきます。
 対策は明らかで、社会保障は全国民に対して公平でなければなりません。収入が同じなら、身分にかかわらず保険料は同じで、給付も同じでなければ筋が通りません。つまり社会保険の一元化です。
 社会保障の一元化は、総論では誰でも賛成ですが、自公政権でそれが推進できるかというと、話は別です。現在の日本における、政策についての最高の意思決 定機関はどこかというと、それは形式的には首相が主催する閣議ですが、長妻氏の観察によると、実際上の最高意思決定機関は、各省庁から集まる政務次官会議 だということです。総理や大臣が何を言おうと、官僚の幹部は知らないし、ほとんど気にもしていないというのです。
 この12月からは「官民交流センター」が発足しますが、これは官僚天下りの公然たるあっせん機関です。しかし特別扱いせずに公務員退職者もハローワーク で仕事を探すことにすれば、ハローワークの職員は必死で求人開拓に努力するようになるでしょう。ここにも社保庁と同じ構図があります。
 官僚を国民のために働く組織に変えるのは、長年の癒着に頼る「間接統治」では不可能です。官僚の幹部に大幅な「政治任用制」を導入する民主党の改革でそれを実現するというのが、長妻氏の主張でした。


70代からの情報革命(2)


 今にして思えば、ワープロを使い始めたのは情報IT化の入り口だった。タイプライターは筆記用具の延長という感じで、大学の卒論は英文タイプライターで打つ程度にはなっていたのだが、盤面を見ないで叩くブラインドタッチまでは習熟しなかった。
 ワープロを使い始めるとき、入力を「かな」にするかローマ字にするかで選択肢があった。ローマ字の方が字数が少ないから合理的のようだが、タッチ数は増 える。両方試しているうちに、見た通りの文字がすぐに出る「かな打ち」の方が簡単明瞭で親しみやすいように感じた。文字の配列が五十音順でないのに文句を 言いながらも、しばらくすると文字の位置は短時間で探せるようになった。
 ワープロの威力を実感したのは、単語登録とコピーの機能についてだった。漢字のつづく長い単語でも、登録さえしておけば、かな一文字で呼び出すことがで きる。「ろ」は「労働組合」、「ろき」は「労働基準法」といった具合に、何度も使う言葉が瞬時に画面に並ぶのは快感だった。住所も「しょ」だけで東京都か ら番地まで全部書けてしまう。これを使いこなすようになってからは、手書きよりもワープロの方が、絶対速度でも早くなったと思う。
 この辞書機能の面白さに一時期ははまり込んで、ひまな時間に辞書を開いて、自分が使いそうな言葉をどんどん覚えさせたり、使わなくなった語彙を削除した りして、「自分の辞書」づくりに精を出したこともあった。面白くてやめられなくなり、しばしば徹夜してしまった。もっとも、使わない言葉の削除は、当初は 記憶容量を無駄使いしたくなかったのだが、使わなければ順位が下がるだけなので、途中からは気にしなくなった。
 字体は明朝とゴシックの二種だけ、字の大きさは10.5ポイントだけで、強調したいときは横または縦の二倍にするか、正体の二倍文字にできるだけだった。今から考えると不便なものだが、当時の必要に対しては、充分な機能だと思っていた。
 罫線の引き方も簡単だった。縦または横の線を文字と同様に並べるだけでよく、細罫と太罫があった。縦横の交差も、角になる部分も、きれいにつながるのに 感心した。斜線を引くことはできなかったと思うが、この機能だけで、かなり複雑な案内地図を作ることもできた。今の word にもこの機能があったら、どんなに便利かと思っている。
 ワープロを使うことで、私の書く台本は、どこへ出しても恥ずかしくないものになった。記念すべきワープロ台本の第一作は、民社党の代議士会長だった岡田 正勝氏のために書いた「岡田正勝・その人と歩み」で、作品としても自信作だった。昭和58年(1983)7月のことである。


2008年10月11日土曜日

「老コンサルの残日録」http://ameblo।jp/tkjsk0231hzannitiroku/より

梁山会



今年の7月末、大学の時の仲間OMが亡くなりました。当時の仲間は8人、学部は政治経済学部・商学部・文学部…、部 会はJAZZ研が5人・TANGO研が2人・無所属が1人でした。昭和37年3月、卒業の時に、千葉県館山市出身のKSが『社会人として、それぞれの道を 歩むことになるけれど、これからも交歓を続けて行こうじゃあないか、水滸伝の梁山泊にちなんで梁山会はドウだろう、我々も梁山泊に集まった英雄豪傑のよう なろうじゃあないか』、全員OKでした。それから46年経った時、出会ってから50年経った時、1人いなくなりました。上記、無所属だったKSが卒業後 20年位してから消息不明です。


OMのお通夜には6人が駆けつけました。私は、永いこと仕事に追いまくられていたので交歓会には出られないことが多 く、25年振りのもいました。OMがみんなを呼び集めてくれたんだよな、ところで、KSのヤロー何処へ消えちゃつたんだよ?まあイイや、6人でOMを偲ぶ 会をやろうぜ。言葉遣いも50年前に戻ります。


昨日は、大学の頃からプロのジャズピアニストとして名を成していたMSが千葉県某市でやっている≪ナマJAZZが聞 けるビストロ≫的なミセでOMを偲ぶ会を開きました。<OMを偲ぶ>事になっていましたが、その内にOMの事は何処かへ行ってしまって、50年前の話に花 が咲きます、<去るもの日々に疎し>です。やがて、かつては楽器を弄んでいた人間ばかりです、MSはまだ現役ですが、その他も<昔とった杵柄>、したたか に酔い・歌い・踊り…乱痴気騒ぎ、時として『OMのヤローがよう…』。


KNが葬儀で兵庫県三木市の実家に帰っている時に試験がありました、この試験を外すと卒業できません、違う学部の MSが替え玉になって、私の答案を丸写ししました、KMは無事に卒業、その業界では最大手と言われる会社に入社、3年前に停年を迎えました。彼は、昨日初 めてその事を知りました。こんな話がゾクゾク出てくるOMを偲ぶ会でした。8人に共通していたこと、勉強はマッタクしない悪たれ大学生でした。だから、今 こうして…。


OMの事は残念ですが、こうやって集まれるということに幸せを感じます。それぞれ一生懸命に生きて、それなりに良い 年月を重ねてきた、と思います。梁山泊の英雄豪傑には成れませんでしたが…。今日は、腰痛の梁山会会長YNさん(卒業は同じ年でしたが入学が3年早かった のでサン付けです)・テニス馬鹿のMS以外の4人でゴルフを楽しみました。来年の再開を約して。



志野原生氏http://www005।upp।so-net.ne.jp/shigas/WELCOME.HTMより

九月要約

1日夜に、福田首相が辞意を表明した。就任後1年、1ヶ月前に内閣改造したばかりであった。党幹部、各閣僚とも寝耳に水であったようだ。 国会運営がままならず、内閣支持率は上昇せず、公明党は離反の動きを見せ、首相への求心力の衰えを肌に感じていたからであろう。すべてにまじめに穏健に話 し合いで進めようとする態度に、好感を持っていたのに残念である。煎じ詰めれば原因は国会のねじれにある。それは内閣成立時から分かり切っていたのだか ら、参議院選挙で敗退したときに、下野を恐れずに、衆議院を解散し、それでも民主党がよいかを国民に問いただし、勝ったら参議院への圧力とする方法をなぜ 採らなかったか、決断力のなさが民心を離れさせた。後継総裁は景気回復優先の麻生氏と、健全財政優先の候補・与謝野氏との争い。ほかに石原、小池、石破の 3氏で計5名の立候補がある。
9/22麻生氏が得票率67%で当選した。国会議員票386票と地方票141票があるが、党員党友の投じる地方票では完全に近い勝利で あった。ただ内訳を見ると、東京の支持約2.7万票も沖縄の約1.7千票も地方票としては同じ3票で、国会議員選挙よりももっと甚だしい、1票の重みに格 差のある選挙である。民主党代表に小沢氏、公明党代表に太田昭宏氏がともに無競争で再選された。9/24麻生内閣発足。2世議員が首相を含め10/18と かってない多さで、過去との繋がりも含めたお友達内閣的色彩を揶揄する向きもある。東京圏の大学出身者が17/18、理工系は3名。小渕優子少子化相は 34歳の気鋭である。先進諸国でこの年配の入閣はよほどの秀才でなければ不可能だ。マスコミは選挙用パンダと酷評する。小泉元首相が引退、次期衆議院選挙 では次男の秘書を立候補させる。麻生内閣支持率は50%前後と阿倍、福田両内閣発足時よりも悪かった。組閣5日目で中山国交相が辞任に追い込まれた。成田 空港土地買収問題でゴネ得と発言、日教組を教育のがんでぶっ壊せと言うなど立て続けの失言に、与党内からも批判が続出したためである。中山 成彬氏は宮崎1区の自民党衆議院議員(町田派)で、元文科相。
三笠フード(大阪)の汚染米(輸入外米の農薬汚染品とか有毒カビ発生品)食用転売が明るみに出た。告発による2度の立ち入り検査もうまく 逃げていた。抜き打ちでない限り、隠し通す手だてはいくらでもある。検査日予告は馴れ合いの第一歩だ。農水省の業者に対する甘さが指摘されている。農水省 は300社以上になる行き先を実名で発表した。酒、焼酎、和菓子、各種給食。大阪府と兵庫県、九州の中小口事業者が多い。太田農相)(衆院福岡3区)と事 務次官が事実上の引責辞職に追い込まれた。「消費者が何をがたがた言う」と取れる無神経発言がマスコミの絶好の餌食になった。内閣総辞職目前の異例な辞任 であった。
田中秀一:「がん治療の常識・非常識」、講談社、'08に肺がん治療薬「イレッサ」は欧米では、副作用だけで薬効がないとして捨てられた薬であるのにもかかわらず、日本では使用を認められている特異 な薬だと指摘している。世界医師会は「医師と企業との提携・関係は十分に公開されるべきだ。」と言っているとある。9/30毎日新聞は、使用継続容認のガ イドラインを作った日本肺癌学会が、ガイドライン作成委員と製薬会社の癒着問題に関する調査を、厚労省に対し拒否したと報じた。委員3人は最多で約2千万 円の資金提供を受けているとも書かれていた。高脂血症治療薬スタチン剤の場合にもコレステロール基準値のガイドライン設定に、日本動脈硬化学会と製薬会社 の癒着が取り沙汰されていることが、浜六郎:「コレステロールに薬はいらない!」角川Oneテーマ21、'06に載っている。
中国における粉ミルク中毒事件が日本に飛び火し、丸大食品が中国製生乳・粉ミルク使用加工製品の自主回収を行っている。乳中のタンパク成 分を見かけ増量するためにメラミンを意識的に混入しているという。読売に昨春のアメリカにおける中国製ペットフード事件でもメラミンが原因であったと指摘 していた。日本ではメラミン樹脂製給食食器事件が過去にあったことを思い出す。
イチロー選手が8年連続200本安打の記録を打ち立てた。ソフトバンク監督の王貞治氏が勇退を表明した。胃がん手術後の病身がチームの士 気にさわると言った。同一チーム監督14年は記録だそうだ。さわやかな印象で、マスコミは過去の栄誉を紹介するとともに、惜しみなく賛辞を贈った。広島市 民球場が歴史を閉じた。市民の寄付になる球場で、熱烈なカープフアンの応援ぶりが記憶に残っている。北京パラリンピックでは日本チームはメダル27個を 取った。予想よりかなり少なかった。中国勢の活躍はオリンピック同様に華々しかった。プレーに打ち込む姿は尊いが、更なる身障を与えないかとハラハラさせ られるときもあった。エチオピアのゲブレシラエ選手がベルリンマラソンで、2:03:59の世界記録で優勝した。
大相撲秋場所に白鵬が優勝した。旧ソ連圏力士に相次いで大麻疑惑が出た。若ノ鵬、露鵬および白露山で、相撲協会は3人を解雇し、北の湖理 事長は辞任した。互選により武蔵川理事(元横綱・三重ノ海)が後任に選ばれた。朝青龍と言い今回と言い、相撲界の古きよき伝統精神が外国人力士には軽視さ れている、彼らには強さがすべてになっていると総括せねばなるまい。相撲がプロ・スポーツとして栄えるためには、観客が日本人であることを重視せねばなら ぬ。
日本の教育予算の対GDP比3.4%がOECD28ヶ国中の最低であることが判った。最高がアイスランドの7.2%で平均が5.0%。体 制の似たアメリカでも4.8%だ。福井県の出生比率回復ときめ細かな幼少児福祉姿勢をNHKテレビで見た。この県は先の学力テストで上位を占めている。自 民党総裁戦況の論戦がスタートしたが、この時点(9/10)では主要政策に教育予算に言及した候補も幼少児福祉ないしは出生率向上対策に言及した候補もい ない。次代の育成こそが衰退気味の我が国の大方針であるべきなのに、現役と老人に快い言葉ばかりに腐心している。孫、曾孫はおろかまだ生まれていない玄孫 の税金まであてにした景気対策を打ち出す愚かさを情けなく思う。
司法試験合格者の発表があった。関東の私学の成績が向上した。関東以外では総合格率、法学部出身以外の合格率で神戸大学の健闘が光った。全体合格率は33%と昨年よりも下がり、法科大学院の再編成論が浮上している。
遠藤章・東京農大特別栄誉教授に米ラスター賞臨床医学賞が贈られる。コレステロール低下剤のスタチン剤を青カビの抽出物から発見した。高 脂血症が「医者と医薬メーカー」により作られた病気だという論難(たとえば浜六郎:「コレステロールに薬はいらない!」、角川oneテーマ21、'06) があり、その名称も脂質異常症と変わり、基準値も緩和された。スタチン剤の世界の売り上げ2.65兆円は、それでも大半が昔の高脂血症用に使われていると 思われる。心臓疾患に対する薬効は上記の本も認めており、今回受賞に対する識者ももっぱらその功績を取り上げていた。特別栄誉教授とは聞き慣れないが、学 術の発展に著しい貢献をした者に対して大学から授与される称号という。名誉教授が無事定年退官の教授全員に贈られるようになったから、その上を作ったもの らしい。東大とか大阪府大にもあるようだが、その他大学にはないようだ。
国籍不明潜水艦が高知県沖の領海内に、国際法違反の潜水状態のままで侵入した。読売新聞は中国潜水艦の可能性を指摘した。中国に対する、 不明朗な冒険主義の軍事力大国という印象は、ますます世界の警戒心を高める。今回はソーナーの弱点である海水温暖塊を利用してうまく追尾を振り切ったよう だ。スエーデン沖では断固侵犯潜水艦に爆雷攻撃をしかけたはずだ。今回も南西諸島領海侵入時と同様にただ追尾するだけのようだった。イージス艦は潜望鏡を 監視員が発見するまでソーナーを使っていなかった。海防体制がこの程度でよいのかという議論が急浮上しそうだ。中国が宇宙有人飛行で宇宙船外活動を行っ た。
9/15アメリカ5大証券第4位のリーマン・ブラザースが負債総額64兆円を抱えて破綻した。同日に同3位のメリルリンチも米最大銀行の バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)により買収救済された。第5位のベア・スターンズははすでに第2位のJPモルガン・チェースに身売りしている。証券 トップのゴールドマン・サックスは7割減収を発表、保険大手のAIGは不安風評で売られている。アメリカFRBは最大9兆円の融資支援策を発表。英銀大手 ロイズTSBが英住宅金融最大手HBOSと合併交渉を進めている。我が国金融界もかなりの損失を被る模様だ。世界の株価は一斉に下落した。9/15我が国 では日経平均で605円の値下がりだった。ドルが売られ、103円台に下がった。山一証券が破綻したときは国内だけで片が付いたが、アメリカの不安連鎖は 世界規模で駆けめぐっている。
中東系の投資ファンドは今回の危機には冷淡である。今までの不況は1年以内で収束したものが殆どと聞くが、今回のはさらに何年もかかるの ではないかという、漠然とした底の見えない不安を与える。9/19新聞に日米欧中央銀行が18兆円規模の金融機関支援を行うという記事が出た。9/18米 政府は不良債権買い取りの公的機関設立構想(緊急経済安定化法案)を発表し、株価は大幅に上昇した。野村ホールディングがリーマンのアジア部門欧州部門を 買収する。三菱UFJフィナンシャルが米証券第2位のモルガン・スタンレーの最大20%の株主となる。三井住友フィナンシャルグループも、米証券最大手の ゴールドマン・サックスに1000~2000億円規模の出資をする。新聞は金融工学手法で世界を席巻しようとしていた欧米金融機関に対する日本金融界の巻 き返しと評している。9/29米下院は、政府と議会幹部の合意があったのにもかかわらず、緊急経済安定化法案(75兆円)を否決した。NY株は過去最大の 下げ幅約7%(777ドル安)を記録、東京は一時580円安であった。改選をひかえた下院が、市民の税投入に対する反発に配慮したためである。
9/19読売1面に「中国で販売製造される外国製デジタル機器につき中国政府が製品機密の開示を命じる制度を準備中である」と載った。製 品の命であるノウ・ハウがすべて無償で中国政府の把握するところになる。それはもちろん中国企業に流れるであろう。長年の歴史を経て世界が到達した知的財 産に関する現在のシステムを完全に破壊するであろう。来年5月から導入の予定という。先進諸国は断固としてこの中国の利己的な行動を排除せねばならない。 中国を認めたら、後進各国はそれを見習うことは必定で、大混乱を来す。
パキスタン・首都イスラマバードの米系高級ホテルに自爆テロがあり60名からの犠牲死者が出た。アル・カーイダが予告していた。パキスタ ンのアフガニスタン国境付近に政府直轄部族地域があり、過激組織の施設が集中している。殲滅したい米軍と主権者としてのパキスタン治安軍との摩擦地域に なっている。
炭酸ガス排出量で中国が世界第1位になった。先進国の合計割合は50%を切った。

('08/09/30)


http://pub.ne.jp/shimura/?cat_id=84552&page=2志村建世氏のブログより



NHKの窓口が「自民党のPR」


自民党総裁選挙のNHKニュースについて、先日来の「自民党のコマーシャル」事件が、昨日夕刊で朝日新聞の記事にもなりました。表題は、その新聞の 見出しです。視聴者からの疑問に答えたNHK視聴者コールセンターの「責任者」が、「自民党のコマーシャルですよ」と言い放ったという事件です。
 新聞記事にまとめられた事件の概要は、そのように発言した職員がいて上司とともに処分・配置転換されたこと、及び番組に対して「一政党の総裁選を長時間 放送するのは公平でない」とする視聴者からの電話が多かったこと、NHKは「不適切で誤解を与える発言だった。二度とないように指導する」とコメントし た、の3点でした。
 つまりNHKが認めたのは電話での対応が不適切で「誤解を与えた」ことに限定されていて、その不手際については適切に対処した、今後は気をつける、とい うことで終っています。多くの視聴者が自民党の無料宣伝のように感じたNHKの報道姿勢については、「自民党の総裁は事実上次の総理になる人だから、国民 の関心も高いと判断した」という公式見解を少しも変えてはいません。その真意をわかっていただけないで「誤解」されたのは不手際でしたと言っているだけで す。
 今回、NHKの天下り外郭団体の実態も、少し明るみに出ました。NHK本体を定年退職したか、あるいは問題があって出向させられた人物が上に立ち、多く のアルバイトを使ってNHKの下請け業務をこなしているのです。NHKの代表番号にかかってきた電話のうち、「番組についてのご意見」が回される視聴者 コールセンターも、その中の一つです。私はこの話を聞いたとき、問題の責任者には「NHKは、そんなものさ」という自嘲の気持があるように思いました。
 ところでコールセンターに寄せられた「ご意見」は官僚的な報告書にまとめられてNHKの制作現場にも届けられます。しかし、それを本気で読む職員は少な いでしょう。それでも、視聴者の声が多く集まれば無駄にはなりません。今回の件では、報道の現場に、かなりの衝撃と反省があった筈です。
 もっと効果的に意見を届けるには、制作現場に直接電話するといいのですが、担当の個人名を知っていないと難しいでしょう。次善の策で、具体的な番組を宛名にした郵便物の場合は、検閲・開封されないで担当デスクに届く可能性が高いと思います。









2008年10月10日金曜日

志野原生氏http://www005.upp.so-net.ne.jp/shigas/WELCOME.HTMより

里見氏170年


鳥取の倉吉に改易になり、嗣子不在のため取り潰しになった里見家は、安房に170年の歴史を持った名家である。館山市立博物館にその概要を訪ねる。
改易の理由は事件への連座である。しかしもともと外様である里見家が、関東に所在すること自体が、徳川幕府にとって剣呑であったから、連座にかこつけて重い処分になったのが実相であろう。改易が決まると館山城の受け取りに大軍が取り囲んだという。
忠臣蔵でも城の明け渡しに軍勢が派遣される。でもその規模は少さく、形ばかりであった。徳川の治世は忠臣蔵の時代には万全になっていた し、赤穂藩浅野家の禄高は5万石で藩士の数も少なかった。しかし里見氏は10何万石かで時代はまだ戦国の息吹が残っている荒々しい時代だった。それから浅 野と違い、長い歴史の結果しっかりと土地に根を下ろしていたであろう。里見氏最後の藩候は、改易先に残した棟札に、堂々と徳川に対する恨みを述べている。
受け取りの大軍は館山城を破壊した。城の構築材は堀の埋め立てなどにも使われた。その出土品が一部展示されている。しかし館山城の実像は あまり明確ではないようだ。堀の位置ぐらいは判っているようだったが。石垣のない土塁でできた中世風の山城のようだ。城山山頂に再建した天守閣があるが、 どの程度本物に近いのか。この天守閣は博物館分館になっている。
里見氏の最大版図は千葉県一帯で、時期は戦国時代、関東の覇権を賭けて小田原の北条氏と国分寺台で二度にわたり大合戦を行った頃である。 県立中央博物館や市立市川歴史博物館に行くと合戦の模様が細かに説明されている。二度とも敗れたが、その後も上総と安房は確保し続け、久留里城を本拠とし た。久留里城も険しい中世風の山城だった。しかし秀吉に安房一国に押し込まれる。後から来た徳川が目の上の瘤と感じるだけの歴史がある。
つわもの里見氏の夢の後をひととおり見て歩いた。倉吉は高専最後の頃に側を通り抜けた程度で見ていないが、墓所はそこに残っているそうで ある。墓所だけでも残ったらよしせねばなるまい、最後が戦国時代なら何も残らなかったろうから。安房の国はその後は旗本などの知行地に細分され統治され た。この条件では特色ある地域文化は育たなかったようである。

('97/12/29)