2008年9月25日木曜日

asahi.com(朝日新聞社):社説
www.asahi.com/paper/editorial.html
2008年9月25日
08/09/25
世 界金融再編―日本勢は好機を生かせ 米国発の金融危機が、金融機関の世界的な再編劇を加速させている。この渦に、日本勢が有力な資本の出し手として参入し始めた。 出資先はすべて米証券会社だ。野村ホールディングスは、破綻(はたん)した証券4位リーマン・ブラザーズのアジア太平洋と欧州・中東部門を買収する。三菱 UFJフィナンシャル・グループは、2位のモルガン・スタンレーに対し最大で20%を出資すると基本合意した。さらに、最大手ゴールドマン・サックスが行 う増資にも、三井住友銀行が参加する意欲をみせている。 米国の金融危機は、今月に入って緊張の度を一気に高めた。危機回避のため米政府が75兆円規模の公的資金の拠出を決め、次は、金融機関が自助努力で資本を 増強し、いかに生き残りを図るかが焦点になってきた。 では、どこが資本を出すのか。世界を見渡すと、一時期は威勢がよかった中東や中国・アジアの政府系ファンドは、これまでの投資が損失を出しており動きが鈍 い。そこで、バブル崩壊の痛手から慎重な経営を続けてきた日本の金融機関が、有力な出し手として浮上してきたわけだ。 「敵失」で日本へ好機が巡ってきたというべきか。好機を生かすには、リスクを覚悟したうえでの大胆な決断が必要だ。まずは三菱UFJや野村の素早い動きを 評価したい。 買収や出資により、世界の有力投資家を顧客に抱える人脈や、高い金融技術をもつ専門スタッフを活用できれば、弱かった日本の投資銀行業務を強化することが 期待できる。 ただし、課題は多い。欧米の金融機関は高収益を誇ってきたが、いまから考えると、それはバブルに支えられてきた面が多分にある。これからはバブルに頼ら ず、新たな収益源を開拓していかねばならない。それを日本勢が主導できるか。産業の高度化をめざした企業の合併・買収(M&A)や新興国への投資は、その 候補だろう。 欧米の投資銀行という組織を掌握し運営するのは、日本企業にとって不得手かもしれない。80年代のバブル経済全盛期に、日本の金融機関は世界の銀行・証券 に出資したが、ノウハウらしいものも吸収できぬまま、バブル崩壊で撤退した苦い体験がある。その二の舞いは避けなければいけない。 そもそも、分業でこつこつ仕事を進める日本型と、特定の人間に権限を持たせて一挙に進める欧米流では、人の使い方に大きな差がある。 とりわけ、リーマンの海外部門をじかに運営することになる野村は、相当な自己変革を求められよう。日本の金融産業がどこまで変わりうるのかの試金石でもあ る。変化した者だけが生き残る。そう肝に銘じつつ、大胆かつ慎重に進んでいってほしい。
コメント
ラベルを追加
asahi.com(朝日新聞社):プロ野球の「通説」は錯覚? 名大教授ら846試合分析 - 社会
プロ野球の「通説」は錯覚? 名大教授ら846試合分析 2008年9月25日3時3分 印刷 (画像) ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録 「チャンスを逃すとピンチあり」「大量得点をした次の試合は打てない」。野球の世界でよく聞く話だ。こうした「通説」は本当なのか。名古屋大の加藤英明教 授(金融経済学)らがプロ野球の試合を分析したところ、実際とはずれがあることが分かった。 加藤教授らは、05年の全公式戦846試合のデータから検証した。 たとえば、走者が二塁以上に進んだチャンスがあったのに得点できなかった場合、その球団が直後の守備回に失点する確率は26.4%(平均失点0.492 点)だった。全体の平均(26.4%、0.495点)とはほとんど差がなかった。 全試合のうち、10点以上の大量点があったのは145試合だった。その球団は次の試合でも平均4.87点を取っていて、全試合の平均4.43点を上回って いた。 無死満塁の場合の得点確率は84.5%、平均得点は2.399点ですべての状況の中で最多だった。 さらに、ホームゲームの7回裏の攻撃。ジェット風船を飛ばすなど、応援に熱が入るファンは多い。しかし、実際に得点が入る確率となると26.2%(平均得 点0.481点)で1~12回裏の平均(26.9%、0.506点)以下。むしろ6回裏(30.7%、0.662点)の方が高く、必ずしも「ラッキーセブ ン」にはなっていなかった。 加藤教授は「人は印象が強いと、本当は頻繁に起きていないことでも確率が高いと思い込みがちだ。通説にも錯覚がかなりあるのではないか」と話している。
コメント
ラベルを追加
asahi.com(朝日新聞社):FBI、リーマンなど捜査か 詐欺容疑と米主要紙報道 - ビジネス
FBI、リーマンなど捜査か 詐欺容疑と米主要紙報道 2008年9月25日2時47分 印刷 (画像) ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録 【ニューヨーク=丸石伸一】今月相次いで救済や経営破綻(はたん)に追い込まれた米証券大手リーマン・ブラザーズなど金融大手4社について連邦捜査局 (FBI)が詐欺の疑いで捜査に入っていると、米主要紙が23日、一斉に報じた。 報道によると、FBIが捜査しているのはリーマンのほか米政府などが救済する米保険最大手AIG、米政府系住宅金融大手の連邦住宅抵当金庫(ファニーメ イ)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディーマック)。FBIはこの4社を含め、すでに26の金融機関を捜査対象としている。サブプライム危機をきっかけにし た金融市場の混乱で、投資家らに偽った情報を与えた詐欺の疑いがないかどうかなどを調べている模様だ。 公的資金の投入などで納税者に大きな負担を招く恐れのある事態を招いた責任を厳しく追及する姿勢とみられる。
コメント
ラベルを追加
asahi.com(朝日新聞社):池袋三越など4店舗閉鎖へ 売り上げ低迷 - ビジネス
池袋三越など4店舗閉鎖へ 売り上げ低迷 2008年9月25日3時4分 印刷 (画像) ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録 写真 閉店の方針が固まった鹿児島三越=鹿児島市 三越伊勢丹ホールディングス(HD)は、傘下の三越のうち、池袋(東京都豊島区)、武蔵村山(東京都武蔵村山市)、鹿児島(鹿児島市)、名取(宮城県名取 市)の不採算4店舗を閉鎖する方針を固めた。売り上げが低迷し、テコ入れしても回復の見込みが少ないと判断した。 4月に経営統合で発足した三越伊勢丹HDの本格的なリストラ策は初めて。池袋店は、駅に接続するライバルの西武百貨店や東武百貨店に客を奪われ、売り上げ が減少傾向だった。武蔵村山店は2006年に郊外型ショッピングセンターの中に開店し、話題を呼んだが、売り上げが伸びなかった。 地方店も郊外スーパーとの競合や地方経済の低迷で採算が悪化していた。伊勢丹との統合後には、グループの重荷になっていた。 閉店後の保有建物の利用については、賃貸するか、売却するかなどを詰める。
コメント
ラベルを追加

0 件のコメント: