2008年9月30日火曜日

「老コンサルの残日録」http://ameblojp/tkjsk0231hzannitiroku/より

≪一家の大黒柱≫と≪無責任家族≫

一昨日は、中学校を昭和29年3月に卒業した同窓の会へ出かけました。卒業以来、高校3年生の時に1回、その後は ズーッと不参加で3年前に2回目、今回が3回目、あまり熱心な同窓生ではありません。前回、今回と続けて参加したのも相応のトシになった、ということで しょうか。


この村(今は市です)には、小学校入学前の1年、小学校が1年、中学校が2年、高校が3年、大学が4年、社会人の5 年、合計16年しか住んでないんです。同窓生のホトンドは小中校の9年間、クラス替えがあったにしろ1学年3組ですから、みんな馴染みですが、私の場合は その間3年だけだったので、3年生の学友の一部しか馴染みではありません。


3年前に会っているので今回はお互いに会話も弾みます。我が家は、前に触れたように、その頃は≪心は豊かなれども経 済的には極貧の極み≫にありました。でも、どの友達の家もホンとに親切でよく遊びに行かせてもらいお母さんなどから良くして頂きました。そんな家の旧友と 話しました、当時は大きな製材所を営んでいて裕福な家でしたが、父親が急逝し後を継いだ長兄が大怪我をし家運が傾いたそうです。


私は、厳しい経済状態の中でも両親のお陰で進学校に進み一応ブランドと言われる大学に進みましたが、彼の場合は、相 次いで一家の大黒柱が倒れたために商業高校を卒業して就職し大学は通信教育で卒業したそうです。彼は、その後おおきく羽ばたき大成しましたが。このハナシ を聞いて思ったこと、以前は≪戸主(コシュ)≫、≪家長(カチョウ)≫、≪一家の大黒柱≫、と言う言葉が有ったっけ。


結婚すると『あんたも一家の大黒柱になったんだから』、家を支え稼業を支えるのが≪大黒柱≫、大黒柱を支えるのが女 房と子供、昔からこうなんです。『オレは家族の大黒柱なんだ』という責任感、『私たちは大黒柱のお父さんを支えなければ』という責任感。ところが最近で は、事業がウマク行かない、会社の具合が悪い…他人のせい、家族も『あんたがシッカリしないから…、子供達をどうするのヨ?』最近はこういう家族が多いん じゃあないでしょうか。もしかして、このところ離婚率が高い原因のひとつかも。


友達夫婦・友達親子…無責任、≪大黒柱≫と言う意識が無くなったのかなあ。文部省の官僚・日教組の共同の責任かも。 社民党の福島さん、中山発言に対して『国民が皆んな怒っています』、日教組に関する発言に怒ってるのは貴方がただけ、国民は『よく言ってくれた』だと思う んですけどどうでしょうね。

麻生さん:日本経済を3年で再生する


かつての米国は、自動車産業に代表されるような大量生産システムを生み出し、ついで大量販売・大量消費・大量廃棄と いうシステムを生み出しました。人口、国土、資源、明るくて開拓精神に富んでいてヒーロー好きな国民気質、強大な経済力による懐の深さと先見性…などが継 続的な経済成長を可能にし、豊かな社会を作り上げましたました。物づくり資本主義の成功の華でした。


25年ほど前でしたか、米国自動車市場で日本車のシェアが高まって米車が売れなくなりBIG3(ゼネラルモー ター=GM、フォード、クライスラー)の工場閉鎖と従業員の解雇が相次ぎました。TVでは、自動車メーカーの従業員がハンマーで日本車を叩き壊すシーンが 写されたりしました。その後、日米政府間でヤリトリがあり(プラザ合意)、結果的に日本に≪バブル≫という異常な時代をもたらし、その後遺症が≪異常低金 利政策≫、≪財政困窮化≫という形でいまだに影を落としています。


ここへ来て、燃費効率対策に遅れをとり原油の狂騰に対応できない米国の自動車メーカーはボロボロのようです。世界最 強といわれて来たGMですら経営の危機に瀕しているとのこと。反面、燃費効率の良い日本車のシェアは25年前どころではなく米車を追い詰めています。それ でも、米国内では政府・民間ともサワギになりません。25年前は、あれほど大騒ぎしたのに。生活材はじめ多くの消費財を輸入に頼っているため物づくりを重 要視しなくなったんでしょうか。


米国はいつの間にか、物づくり資本主義から形を変えてきたように思います。いま米国が強いもの、情報通信・金融商 品・兵器・農産物…。特に金融商品、物づくり資本主義が金融資本主義に変身したように思うのです。日本がバブルの後遺症に苦しんでいた時に、米国金融資本 の餌食になった日本企業がたくさんありました。それは恐らく日本だけではなく世界規模で行われた事でしょう。


サブプライムローン、米国金融資本は自分達が開発し世界を席捲した商品・金融システムで自ら墓穴を掘りました。日本 のバブル後遺症はホトンド国内で緊急処理しましたが、今回は米国金融資本が桁違いに大きい事もあり世界規模で金融不安・それに伴う不況が拡がっています。 ところで麻生さんは、日本経済を3年で再生する、と言ってますが、一部の識者の間で言われはじめた≪システミックリスク≫など理解してるんでしょうか。 誤った処方箋は、病気をモッと重くします。10年位前の、自民党による不況対策のように。


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