2008年10月3日金曜日

「老コンサルの残日録」http://ameblo.jp/tkjsk0231hzannitiroku/より

またまたダイヤモンド社の倒産危険度ランキング


週刊ダイヤモンド、倒産危険度ランキングが好きなんですねえ。いつでしたか、同誌の危険度ランキングに倒産してしまった会社が2社入っていて<?>と書いた事がありましたが、またまた同誌から最新版危険度ランキングが出ました、今回も<?>がイッパイです。


週刊ダイヤモンド:08-10-04号:倒産危険度ランキング:危険水域に入った624社:危ない会社の裏が見える 実践版会社分析術:を見てビックリ仰天です。上場3,286社を対象に倒産危険度を判定、危険水域に入ったのは624社、それらを徹底解剖する、んだそう です。


私は建設業界のことは少しは分る(その他の業界はマッタク分りません)ので、今日(08・10・02)の午後1時 15分現在の建設業界各社の株価を調べてみました。上記、危険水域に入ったとされる建設業者以外で株価が40円を切ってる会社が7社、内2社は10円台で す、これら7社は危険水域に入っていない、つまり倒産の心配がない、ということです。これから本格的な不況に向かいます、現在でも建設業者の倒産が多発し ています、不況に弱い建設業界、これからモッと倒産が増えるだろう時に、ダイヤモンド社の判定はサア?いかがなものでしょう。


飛島建設、624社の中で439位です、飛島建設より倒産の可能性の高い会社が438社ある事になります、同社の今 日の株価は17円、それより倒産危険度が高い会社に沖縄電力を除く9電力会社がランクされています、9社とも株価は2,500円レベル。建設業界では健全 経営でなる前田建設工業は飛島建設よりランクが上で436位、つまり飛島建設よりヤバイんです、ちなみに株価は315円です。


判定基準をイロイロ工夫して数値を弾き出したんだと思いますが、飛島建設が倒産するかどうかは別にして、日本の社会 全体を牛耳っている、売り値だってどうにでもなる、電力業界全体が、不況業種の飛島建設よりも倒産危険度が高い、という事が常識的な判断でしょうか、大い に疑問を感じます。数値に常識を加味することが大事だと思うんですが。


株価が総てではない、とは思いますが、投資のプロである機関投資家・いわば命がかかっている個人投資家…の目と、数 値から(それも妖しげな)弾き出したダイヤモンド社の判定、ソウ遠くない時期に真贋(シンガン=本物・偽物)が明らかになるでしょう。ある人が、株価10 円レベルの会社に『お前んトコは東京電力より安全・安心な会社なんだって?じゃあビル工事を頼もうか』、何もなければ良いですけどねえ。

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