2008年10月1日水曜日

http://pub.ne.jp/shimura/?cat_id=84552&page=2志村建世氏のブログより

9/29 踏み違え事故をなくしたい

昨夜のテレビによると、福岡で74歳男性の踏み違え事故で乗用車がホームセンタ店内にー突っ込み、1人死亡、9人が重軽傷を負ったということです。右足でペダルを踏むという同じ動作で、あるときは加速し、あるときは停止するというオートマッチク車の構造的な欠陥は、いまだに改まりません。このことを私は以前から指摘して、一度は日刊自動車新聞が記事にしてくれたのですが、メーカーもJAFの安全部も、「国際基準は変えられない」の一点ばりでした。
 構造的な対策は簡単です。ペダルの配置を、アクセルを中央寄りに変えればいいのです。戦前のダットサンはこの配置で、私の最初の車もそうでした。これな ら右足だけで運転したい人も、べつに困りません。AT車だけを運転する、今では大多数になっている人たちは、左足でアクセルを踏む習慣にして、右足はブ レーキ専用にすればよいのです。
 私は一昨日の土曜日に、久しぶりに箱根まで車で行ってきましたが、右足だけが疲れて、腰にまで影響が残っています。途中で何度も左足を伸ばしてアクセルを踏みたくなりましたが、今の配置では無理でした。安全対策としては、右足首を右へ回す動作と、下へ踏み込む動作を使い分ける「ナルセペダル」が開発されていますが、右足だけに負担がかかるのは変りません。
 ところが今日インターネットで、左足でブレーキを踏む練習方法が あるのを知りました。急に左足でブレーキを踏もうとしても、これは無理なことです。アクセルよりも正確な動作が必要ですから、怖くてやっていられないので す。しかし、これなら出来そうだと思いました。要は「慣れるまでは右足を補助にして、両足でブレーキペダルを踏むようにする」というものです。これならば 左足を訓練しながら、やがては左右の足の完全な使い分けに移行することができるでしょう。
 私は今日から練習を始めて、経過をまたご報告します。ペダルの配置変えが望ましいとは思うのですが、固定観念を変えるのには時間がかかります。年寄りは 運転するなと言われても、車がなければ生活できない環境に置かれている人も多いことでしょう。悲惨な事故から少しでも遠ざかって暮らすために、現状では、 すぐに実行できる有効な安全策だと思います。
(追記)
 ホームセンターまでの買い物に、早速実行してみました。雨の中という悪条件でしたが、駐車場へのバック入れや、中野駅北口の、信号のない横断歩道での歩 行者との細かい駆け引きも、無事にできました。両足でブレーキを踏むというのは、あまり実用的でなくて、かえって混乱するように思いました。むしろ左右の 足をそれぞれのペダル前に固定して、進めは右、止まれは左と割り切るのがよさそうです。私の場合、左足はクラッチを断定的に強く踏む癖がついているので、 少しずつ踏んで行くのに気を使いました。しかし歩行者に接近しても、常時両方の足がペダルにかかっていて、どちらでもすぐに踏める安心感は、今までに経験 したことのないものでした。すぐに慣れて実用化できそうです。これは、おすすめです。
(追記その2)
 練習の最初は、まず両足を位置につけ、ブレーキ(左)を踏んでサイドブレーキを外します。ブレーキをゆるめると車は少し前進を始めますから、そこで「左足で速度を制御する」感覚をつかんでください。

鵜飼俊男60歳 : 「左足でアクセルを踏む習慣にして、右足はブレーキ専用にすればよいのです。」というのはオートマ車の左ペダルがアクセル、右ペダルがブレーキと言うことですか?
先生は1日に車をとっかえひっかえ何種類も乗る場合、間違える場合があると思われませんか?
その配置はゴーカートで事故死したジェームスデーンだったか、赤木敬一郎だかの記事に載っていました。

参考までに
叔父の車は、オートマで、サイドブレーキがクラッチペダルの位置に、そっくりの形で、あります。私はそれを借り、「オートマ車だ」と聞いてはいても、ペダ ルを見れば、クラッチと思いこみ左足で踏み、エンジンをかけようとし、掛からなくて困りました。このようにそそっかしい私は、左にアクセルの車に不賛成で す。


志村建世  
私の発想は、安全上大事なブレーキを、どの車でも必ず右足で踏むことを中心にしたものです。するとアクセルは「左でも踏める」位置に欲しくなります。長距離運転も楽になります。
 しかし、今の趨勢では、ペダルの配置換えは非常に難しいでしょう。私なりの結論を出しましたので、今日の記事にします。

10/1踏み違え事故対策の結論


9/29踏み違え事故についての私の記事に寄せられたコメントや、他のブロガーの体験談、そして私自身が実践してみた結果を踏まえて、推奨できる結論を得ましたので、ご報告します。
 現在AT車を運転していて、将来ともMT車に乗る予定のない人は、一日も早く「ブレーキは左足」に切り替えるよう、おすすめします。とくにお年寄りで、重大事故を起こさないかと自他ともに心配している人に、強くおすすめします。ご家族も協力してあげてください。
 一度ついてしまった習慣を変えるのは抵抗があるし、慣れないうちは左足では急ブレーキになって、かえって危なく思われるかもしれません。しかし、止まり たくても暴走してしまう絶望的な恐ろしさを思って、我慢してください。「右で加速、左で止まる」。両足をペダルの前において、しっかり自分に言い聞かせる のです。エンジンの回転を少し上げておいて、左足のブレーキで速度を調節する呼吸を、人通りの少ない道で練習するといいでしょう。両足を同時に使うコツを つかむのが、上達の早道です。
 教習所の指導員の方は、AT車の運転については、両足運転を本則にしてください。少なくとも、左足ブレーキの方法もあることを説明して、希望者には実施 してください。指導員は運転のブロを自認していて、踏み違えなどありえない、左足ブレーキは邪道というような意識があるかもしれませんが、悲惨な大事故を 起こさせないために協力してください。メーカーは、ブレーキペダルの位置と形状を、左足で踏むこともあるのを前提に設計してください。以上が私の結論で す。
 左足ブレーキに習熟した人は、おそらくMT車の運転に戻ると違和感があるでしょう。その点では、私が当初から考えているように、アクセルを左足でも踏め る位置に移した方がいいのです。長距離運転で、右足だけが疲れる問題も解決します。しかし、業界の趨勢から見て、ペダルの移動は簡単には進みそうもありま せん。進んだとしても、膨大な量の現行の車が残ります。その間にも、踏み違え事故は起こりつづけるでしょう。
 すぐに実行できる対策としては、今のAT車に適応して、左足ブレーキを普及するのが最善だという結論に達しました。右足を踏むという同じ動作で加速も制動も行うという、人間工学の基本を無視した危険な状態は、一日も早く解消しなければなりません。













、どの車でも必ず右足で踏むことを中心にしたものです。するとアクセルは「左でも踏める」位置に欲しくなります。長距離運転も楽になります。
 しかし、今の趨勢では、ペダルの配置換えは非常に難しいでしょう。私なりの結論を出しましたので、今日の記事にします。
09:51:13

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