2008年10月27日月曜日

http://pub.ne.jp/shimura/?cat_id=84552&page=2志村建世氏のブログより

2008.10.25

46年後の十三湖(3)

十三湖の大きさは、解説書によると周囲30キロということで、かなり大きな湖です。これを私は、自転車でほぼ3時間かけて右回りに一周しました。寒 村ですから人に会うことも少なく、南岸の干拓地では、道を聞くにも、人が見当らなくて困りました。ようやく見つけた農作業中のおばあさんは80歳。若いと きは東京へ出稼ぎにも行ったが、やはりここが「住めば都だ」ということでした。津軽弁の話は、私には半分も聞き取れませんが、幸いに私の言うことは通じる ので会話ができました。「体はどこもなんともねえ、働くが一番」の元気を貰って、握手して別れました。
 行程の最後のころは、さすがに疲れ果てて両足に筋肉痛が始まり、少しの上り坂も自転車を降りて押して歩くありさまでした。しかし少し休めば回復します。 帰宅して一晩寝た朝に、足に少しの痛みも疲れも残っていないのに、我ながら驚きました。森林浴と有酸素で、無理のない運動だったからでしょうか。
 私が十三湖にいられた時間は20時間に過ぎません。会計は1泊2食で7000円に、「いらない」と言われた自転車の借り賃が1000円ですべてでした。 夕食のご馳走は、私が特に頼んで「おいしく食べ切れる分量」に減らしてもらったほどでした。帰りの五所川原行きの路線バスは、ミニバスでした。津軽鉄道の 終点の津軽中里からは、十三への路線バスは、ないのです。 
 短くても充実していた自分流の旅は、こうして終りました。

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